501-510

本気の恋は止めよう
汗に濡れて少し湿ったその感触すら
本命には慎重になるタイプ
悲しいのは私だけで傷つくのも私だけ
喪失感に再び指を絡ませる
ふと愛しくなる瞬間にあなたは
あなたへの愛しさって、そういうもの
してもいない約束のために惨めに待ち続ける
たとえば、彼女との間の起こる全てのこと
本気にはなるなって、あの人は言ったんだ


511-520

必要なのは、愛。
あのね、だから僕は、君が嫌いなんだ
自ら危険に飛び込んで、ときめきをゲットすべきか
恋われた痕まで遺るように
ほんとうはぜんぶ、うそだったよ。
あの人がくれたもの、何もかも捨ててしまったけど
声、届かないよ。愛、見えないね。
なかなか切れない電話
続く静寂、背景に駅の放送
あの時君は何考えてた?


521-530

恋心、配付中
缶コーヒーで苦すぎる間接キス
はやく私を奪ってよ
隣りを狙ってもいいかな?
価値観の相違なんてそんな些細な問題で
どんなに見つめても、君と視線が交錯しない
あなたが嫌いと言ってみたら自分まで傷ついた
これを恋と呼ばずなんと呼ぶ
両想いなんて都市伝説
君のキスはいつも短い


531-540

何度目の片恋
チョコレートにキス
たとえば、彼女の肩で眠ること
触れていた場所に手を重ねる
今はない指の温かさを思い浮かべ
君が僕を嘘つきというのなら、僕は君のために嘘をつき続けよう。
むしろ俺にとっては好都合かもしれない
悪い予感はするが、気のせいだと思わせてくれ
僕だと思って大切にして
傷つかない振りは、もう無理だって


541-550

大好きって、嘯く本心(うそぶく)
触れた瞬間の刺すような痛み
彼女は同じ笑顔で言ったのだ
何だ、今頃気付いたのか、バカ娘
僕はただ君の手を握って、君は黙ったまま頷いて
俺は、賢明なんかじゃない

それとも僕は、君の隣にはいなかった?
あの日の約束、覚えてる?
ああ恋ってうつくしい


551-560

彼女、待ってるよ?
こんなメール、消えてしまえばいいのに
確実な口約束がないままに、全てが深まりゆく
失うときのことなんて考えられない
やっぱり二人は付き合ってたんだ?
こんな傲慢な私でも、あなたは愛してくれる?
夜の静寂を引き裂いたのは、電話の着信音
何勢いで告白してんの
三分以内に返事を
だから、僕を忘れてしまって


561-570

彼氏以上、恋人未満
好きという言葉、聞こえないふりをする
叶わないのが、いいんです
君が生まれた日まで愛す
ずっと好きでしたなんて恩着せがましい
男女の友情を成立させると、私の恋が成立しない
望まないものでも、手に入るならあってもいい程度に思ってた
あなたの顔見ただけで、ダメになっちゃった。
逃げるためだけに僕は泣いて、更に君を困らせた
目が合った、瞬間が、永遠


571-580

条件付きで、愛してる
どんなことをしても、嫌いになってくれなかった人
たとえば、彼女の隣に座ること
俺の弁当を盗んだのはあんたか?
キミの隣、空けておいてね?
今から予約しておけば、フェア
つまりね、ハートブレイクだよ
人はそれを妄信と呼ぶかもしれないけれど
君には僕が必要なんだと、儚い偶像を見ていたんだ
一緒にいたいからですよ


581-590

失恋特効薬
愛の力を思い知れ!
きっと夢中にさせるから
思い出だけ愛してる
君が吐いた嘘でさえ今は愛しく、
嘘のふりして本心だけど、
出会わなかったらという仮定の無意味さに比べたら、
人の心がいとも簡単に変わってしまうのに唖然としてる
あなたは今更というかもしれないけど
忘れてしまった、はずだったのに


591-600

俺は意外と嫉妬深い
ぜんぶ吹き飛ぶくらい、笑っていて欲しいよ
あなたが笑ってくれるから、気づかないふりをしていたの
この名前で、私を、名前で、呼ばないで
安いもんだ。プリンひとつで満足する彼女も、彼女の笑顔ひとつで満足する俺も。
無理をして、背伸びして、
勿論、このお役御免チョコを処分するためです
彼女の楽しそうな笑みが目の前にあって
とてもじゃないが、正視できない
こうするより他になかった