1401-1410

遠い空を見つめる少女
彼女の瞳から流れていくそれに
伝えるはずの言葉を見失ってばかりだ
なくした言葉は再び失われた
薄く開いた口からは、微かに吐息が漏れるだけ
とめどなく降り注ぐ雫
身を委ねる方法はひとつじゃないらしい
はやく私を見つけて
首筋に熱く遺る貴方からの殺意
きっと今夜は、雨


1411-1420

隠すほどの秘密なんて
特別なことなんて何もできない
色を映さない瞳
きみが幸せでいられますように
泣いたら悲しくなりすぎるじゃない
優しくしてなんて望まない
少女の面影を微かに残して
彼女にとって俺は過去だから
あの頃と同じ、あどけない笑顔
だってこれが私だから


1421-1430

なくした過去は取り戻せばいい
自分自身に嘘はつけないと知りながら
それが愛だと分かるほどには聡明で
欲しかったのは愛、知らなかったのは恋
求めるだけの愛ならば
あの人の背中を思い出しながら
保護した数だけ貴方を想う
それなのに彼は、少しだけ笑ったんだ
過ぎてしまった日々はあまりに美しすぎて
今も平行線の上を歩いてる


1431-1440

臆病者のラブソング(or恋愛歌)
いつもより饒舌な僕
君の目を見ないようにして、睦言を
このままあなたの中で
目をつむるたび、きみの夢を見る
片恋ベクトル
道の終わりで待っています
こどもの恋は卒業させて
正気のまま恋なんてできやしないさ
安売り投げキッス


1441-1450

はんぶんだけあげる
きみとの間で確かなものは泣きたいくらいの嘘ばかり
雨上がりの日曜日
その背中へあいのことば
きみをたぶらかす天使
この痛みに慣れるには、少し時間がかかりそうだ
「愛していた」と伝えてほしい
帰り道で待ってる
セピア色の思い出から、鮮やかな現実へ
きみにシグナル


1451-1460

与えることだけが、愛だと思ってた
スキだけじゃたりない
キスだけじゃたりない
行間に愛を探した/行間に愛を込めて
ゼロから始める恋ものがたり
水没したコトバたち
たとえばのおはなしだよ
雨の日だって恋日和
醜い嫉妬ごと息絶えてしまえばいい
奪うことでさえ、愛だった


1461-1470

しあわせの欠片を集めていけば、いつか君にたどりつける?
なんて素敵な罠なんだ
ごめんね、わたし追いかける恋でしか本気になれないから
なまあたたかい雫
上手く笑えるようになることが、強さだと思ってた
ガラスの靴のかわりにほんの少しの勇気を
キスミーアズユーライク!(Kiss me,as you like!)
オシャレで嘘つきな感情
せいいっぱいの色香であの人をたぶらかすのです
なに本気になってんだよ


1471-1480

キス、したんだ
きみの視線が向かう先に、先回りすればいい
どんなに貴方を好きかなんて、神様だって知らないよ
ふたり分の空席
退屈な日常からどうか僕をさらってください
虚言癖で妄想癖の彼女
怖がる君の手を握った、僕の下心を君は知らない
いまだけは甘えさせて
生まれ変わったらなんて先すぎるよ
いま僕はしあわせになりたい


1481-1490

そんなふうに笑うんだ
現実主義的ロマンチスト?
愛してるの薄っぺらさに僕はうんざりしている
いちたすいちは愛になるか
14才のはつ恋
惹かれ合う運命をください
なみだの跡、消してあげる
俺じゃダメなんだ?
恋の落とし穴にきみを誘うよ
掴み損ねたるはしあわせか、それとも君の手だったのか


1491-1500

何それ、告白のつもり?
あなたは私に運命を感じてくれますか(私はあなたに運命を感じたのです)
きみだけが知っていればいい
出逢いは一瞬の恋
きみが描く滑らかな曲線にひどく欲情、する
僕はあなたを思いながら今を生きています。
手のひらの上のチョコレート
待ってなんかやらない
わざとらしく上げられた口角に、軽い眩暈を覚えた
甘い痺れが支配する