1701-1710

本気にしますよ?
ひとりにしてと微笑う彼女の、震える手を離すものかと
罪と知っていて
犯したキスの数だけ
今ひとときの猶予を
きみのユートピアにぼくはいますか
罠をちらつかせる笑顔
去るという選択で、この恋に終止符を
天使のための純潔
目が合った、にこりと笑いかけられた。ただそれだけ、なのに。


1711-1720

きみの唇はまるで凶器
一年前の今日、きみに恋しました
絡めた指は永遠のようで
きみとの恋は飴色だった
今となってはただ、沈黙
首から下を愛で汚して
なみだあじのキスを
素肌を這ういばらのように
優しさを鈍く突き立ててください
涙を流すと思い出してしまうんだ。慰めてくれた、あの温かい手を。


1721-1730

ゼロから無に変わる
愛してるなんて、馬鹿みたい
愛してなんかいない失いたくないだけ
祈ってやまない
絶対などないと言うならば、いま僕を愛してください
キスを最後の絆にして
俺の言葉は信じないんだろ?
声がいつしか消えるように
ふたりのキセキ
君の笑顔が眩しすぎて、僕はひとりなみだを流した。


1731-1740

恋を抱きしめたまま
君のためにでも僕は泣かない
あの夢の終着駅で
彼方で微笑む姿にさえ、目を奪われてしまうんだ
それが君ならば
さよならは私に言わせて
恋し鳥のみる夢
見つめるだけの恋がお似合い
きみに再び会えるならば、この命すら惜しくはないのに
だから、泣くな


1741-1750

好きの一言で終わらせないで(もっと愛を語ってよ)
林檎色の唇
君の温度が思い出せない
はやくここに来て、はやく抱きしめて
こんな泣き虫にした責任、とってくれない?
夕焼け色の恋をした
やがて灰に変わるもの
さよならだけの恋でした
きみの声いまも胸に
どこから後悔したらいい?


1751-1760

笑ってるように見える?
どうしようきみがほしい
あなたが囁く冗談のスキ、わたしが呟く本気の好き
小さじ一杯で十分です
愚かにもきみを愛した
懐かしい声、嘘のキス
温かい声、嘘のスキ
不安と嘘のサンドイッチ
あなたは去る。あとには何も、残らない。
あなたが去った。わたしだけが、残った。


1761-1770

悲しみが戻らないように
ごめん、好きすぎて無理
あなたが傷つけばいいのに
それでもあなたがいいんです
君が愛した僕を捨てて
ずっと終わりが欲しかった
でもそばにいてほしかった
終わりを、ください
もう一度スキを聞かせて
永遠はないと知りながら、ただ少しでも尊くありますようにと


1771-1780

君との恋が死んでも
さいごがきみでよかった
奪う手すら温かいから
きみのために道化になる
この凶器めいた感情
荒削りの"あいしてる"
欲望だけのキスならいらない
愛してるのくりかえしで君に見えない鎖をかければ
独りよがりの恋を捧げました
恋に涙は似合わないよ


1781-1790

私が壊れる前に、さよなら
蜘蛛は罠を張っただけ、飛び込んだのは私
予感のまま終わらせて
使い捨て恋ごころ
冷えた指先に想いを託して
きみの中の淋しさという感情を、全部ぼくにあずけてください
なみだ色の海に溺れた
そしてゆるやかな終焉へ
普遍の愛ならいらない(不変の愛を、)
さようなら愛せなかったひと


1791-1800

右手がずっと冷たいのは
触れ合う熱でしか愛を信じられなくなって
ほしいのは心だけ
最後の嘘はきみにあげるね
きっとまた会えるからと笑う貴方の腕が、わたしを抱きしめて離そうとしない理由なんて
恋の魔法は恥知らず
チョコより甘いキスをして
過去にさせたのは貴方/過去にしたのは、私?
その手がどんなに温かいかを知らないで
手をつないで笑顔のままサヨナラしよう