遅過ぎた初恋を語る長文5題


1.こんなに誰かを愛しいと思ったのは初めてだった。正直、初恋だった。

2.何度、偶然を装って声を掛けようと思ったか。そんなわずかな勇気もない俺。

3.この歳になって初恋なんて、本当に馬鹿げている。分かっている。

4.身体だけ大きくなった俺なんかよりあの人はずっと大人。守る必要なんてない。

5.叶わない恋なんてロマンチックな言葉は似合わない。これは馬鹿がする馬鹿な恋。


残念ながら、俺はヒーローにはなれそうにない。